手足口病とは
夏場に乳児や幼児、子供を中心に保育園、幼稚園、学校などで流行する疾患。
ヘルパンギーナと並び『夏かぜ』の代表です。
ここ数年で急増しており、冬でも流行る事があります。
免疫力が低下していれば大人も子供もかかります!
そこで早めに知っておきたい「手足口病の症状や原因」を実際に私の周りの体験をまじえてまとめてみました。
記事の中ほどに「治療法」や「症状別の対処法」ママやパパだから出来る「愛のお手当て方法」もご紹介しています!
手足口病の症状と特徴
①発熱
②咽頭痛
③水泡
初期症状⇒
発熱(2日~3日続く)、かゆみがでる場合も。
中期症状⇒
初期症状から1日~2日経つと水疱や発疹が複数出る。
【水疱・発疹のでる部位】
手掌(てのひら)
足底
ひざの裏
足の付け根(臀部)
おしり
口周り
口の中や喉の奥(口内炎)
子供の場合、手足の水疱は痛みもかゆみもありません。
大人の場合は痛みが強いケースが多く「足裏が痛くて歩けない!」とひどくなる方も。
【食欲低下】
口の中の水疱(口内炎)や喉の痛みのため、食欲が落ちます。
お腹が空いてるのに食べられないので食事の度に泣き叫ぶお子さんも多いです。
赤ちゃん、乳児幼児など小さいお子さんは「飲まない・食べない・むずかる」という事が多いです。
一週間ほどの辛抱と覚悟して乗り切りましょう!
【下痢】
手足口病のウイルスは、胃腸かぜのウイルスの一種なので、下痢や嘔吐がみられる場合もあります。
【高熱】
姉妹菌の夏風邪「ヘルパンギーナ」のように高熱が出ることも。
【脱水症状】
症状がひどい時は水分も飲めなくなり脱水症になることもあり点滴が必要なこともあります。
【髄膜炎】
ごくまれに、髄膜炎を合併することがあるため、頭痛・嘔吐がひどい場合には早めの受診をお勧めします。
手足口病の原因
手足口病の原因はエンテロウイルス群によるウイルス感染です。
コクサッキーウイルスをはじめとし、10種類以上のウイルスがいます。
10種類以上もウイルスがいるため、一度かかってもまたかかることがあります。
発疹の出る部位や高熱です。
手足口病の潜伏期間
手足口病の潜伏期間(感染してから発症するまで)は2日から6日です。
潜伏期間中でも感染力は強く、他人に移ります。
水疱からの直接感染のリスクが一番ある期間は発症してから10日~2週間の間です。
手足口病の感染経路
手足口病の感染経路は主に3つです。
(感染者の分泌物や排泄物)
2.飛沫感染 (ツバや咳)
3.接触感染
集団生活に手足口病は付きものと考えたほうが良さそうですね…。
手足口病 大人でもかかる?
看病するおうちの方は大人にも移るのかどうか気になる所ですよね。
答えはズバリ
大人でもかかります(^0^)/
お子さんが感染した場合、子供を看病していて移ることがほとんど。
保育士さんなどが職場で同僚や子供から移るケースも多いです。
ところで昔は手足口病といえば子供の病気でしたよね?!
仮に大人がかかった場合でも「症状は軽いことが多く、熱や発疹もあまり出ません。」と言われていました。
しかし、ここ数年で状況は変化しているようです。
「水疱の痛みがひどい。」
「強い倦怠感でだるくで動けない。」など
大人の手足口病の症状が重症化するケースが増えています。
昨年、姉の旦那さんが手足口病にかかったときは足裏の水疱が痛くて歩けない!と本当に大変だったようです。
では、治療方法・対処方法を見てみましょう。
手足口病の治療方法
なんと手足口病の特効薬は残念ながらありません。
予防となる抗ウイルス剤やワクチンもありません。
じゃあどうすればいいの?!
答えは
安静を保って自然に治るのを待ちます。
その間、各症状にあわせて対処方法をすることが治療になります。
ママ・パパだから出来る愛のお手当てで
症状を軽減してあげる事もできますので
ぜひ参考にしてみて下さい☆↓
手足口病 症状別の対処方法とお手当て
◎手足の水疱や発疹があるとき⇒
子供の場合、「手足の水疱は痛くないことがほとんど」と言われていますが、私のまわりでも個人差があります。
手足口病の水泡に効く塗り薬はありません。
発疹があるというだけで塗り薬は出ません。
掻きこわして細菌感染が起こった水疱には、抗生物質の軟膏が処方されます。
かゆみのある水疱には、水疱を乾燥させるためにカチリとよばれる亜鉛軟膏が出る場合もあります。
ステロイドはウィルスを増殖させる作用あるので塗れば悪化してしまうことも医師の診断のもと注意して使用しましょう
~ママパパ 愛のお手当て~
【薬がベタベタして嫌がるお子さんには】⇒
軟膏はピンポイントで薬を塗って、すぐにガーゼや絆創膏でカバーしましょう。
【水疱の痕が残る?と心配なときは…】⇒
あまり日光に当てないようにして色素沈着しないようにするのがポイント!
(長袖や長ズボン、日焼け止めなど)
虫刺されの時の傷痕と同じでしばらくの間、残りますが数ヶ月も経てばキレイになっています。
◎発疹にかゆみがある時⇒
軽症ならムヒやウナコーワなどの市販のかゆみ止めでも効果的。
痒みがひどい場合や掻きむしって皮膚がただれている場合など抗生物質の軟膏が処方されることも。
抗ヒスタミン剤を内服する方法もあります。
~ママパパ 愛のお手当て~
かゆみがひどく辛そうな時は保冷剤などで冷やしてあげましょう。
自宅で水風呂につかるのもおすすめです。
◎発熱や頭痛がある時⇒
アセトアミノフェンなどを使用します。
~ママパパ 愛のお手当て~
発熱のときも冷えピタや保冷剤などで首、手首、足首、足の付け根などを冷やしてあげましょう。
元気があれば水風呂もOK。
◎高熱がある時⇒
解熱剤(カロナール、座薬など)を使用することもあります。
【解熱剤について】
39℃以上の高熱が出たとき解熱剤を使うか迷いますよね。
発熱は自力でウイルスと戦っているサイン。
免疫力を高めるチャンスとも言われています。
自力で回復する力を押さえ込まないためにも解熱剤を安易に使用するのはやめたいもの。
しかし自分で判断が出来ない時や水分がとれずに「ぐったり」している場合には、すぐに病院を受診してください。
我が家での解熱剤使用の目安は
「ぐったりしていて、眠れないほど辛そうかどうか」です。
そして以前、小児科医に言われた
「高熱でもスヤスヤ眠れていれば解熱剤を飲まなくて大丈夫!」
「38.5度以上で、フーフー辛そうなら飲ませましょう」の言葉をいつも頭に入れて判断しています。
~ママパパ 愛のお手当て~
冷えピタや水枕で脳を保護するのも忘れずに。
解熱剤を飲んだら30分から1時間くらいで熱が下がってきます。今度は冷やし過ぎに注意しましょう。
◎口内炎⇒
口の中に出来た水疱につける薬もありませんが、痛みを軽くする方法はいくつかあります。
◎喉の痛み⇒
葛根湯や桔梗湯などの漢方も症状を和らげてくれます。
ハチミツは喉にも口内炎にも効きます!(一歳未満はNGです)
喉の痛みに効く食べ物を紹介しています。
手足口病 「生活のポイント」
【食事】
口の中を刺激しないように薄味の物、やわらかい物、水分を多く含んだものにします。
塩味や酸味の強いもの、熱いもの、かたいものはNGです。
うどんやゼりー、豆腐などがおすすめ。
詳しいメニューはこちら⇒手足口病のときの食事レシピ
水分も摂れない、ぐったり衰弱しているときは、脱水症になっている可能性が高いので病院で点滴してもらいましょう。
うちの子の友達も気が付いたら脱水症になっていて慌てて病院にいったそうです。
【シャワー・お風呂】
元気があれば、多少の熱があっても汗を流す程度のシャワー・お風呂は大丈夫。
ただし長湯は体力消耗するので控えます。
【歯磨き】
口内炎に歯ブラシが刺さって痛いので歯磨きを嫌がる子もいます。
どうしても磨けないときはどうする?!
私が集めたママ達の知恵は…
- お茶でブクブクうがい
- 重曹水でブクブクうがい
- ガーゼでふき取る
- 水疱の所を指で隠して磨く
- フロスだけする
上記はやらないよりはやる方がいい。
特に重曹水とフロスは有効ですよ!
「せめて軽くでも磨かせて~(><)」くれる事を祈っております!
【お部屋は…】
夏場の手足口病はつらく看病する側もイライラしがち。
クーラーや扇風機を上手に使って過ごしやすくしてあげましょう。
寝るときの扇風機は風が直接あたらないように遠くから風を送り、お子さんが寝入ったら止めてくださいね。
【プール・登園はいつから?】
プールや登園、登校はいつから?
登園許可証はいるの?
いつまでうつる?
あわせてお読みください。↓
こんなときはもう一度診察を…
下記のようなときはちょっと心配です。
自己判断せず受診しましょう!
- 口の中が痛くて水分をあまり飲まない時
- 高熱が3日以上続くとき
- 吐いてぐったりしているとき
お大事になさってください
いつ,どこからもらってくるか わからない手足口病。
再びかからないようにするため日頃から免疫力を高めておくのは大切なんですね!
つらい症状が早く良くなりますようにどうぞお大事になさってください…
最後までお読みいただきありがとうございました。
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