端午の節句の食べ物
チマキは毒蛇に見たてていた!
端午の節句(こどもの日)の食べ物といえばチマキ。
- ちまきとは?
- 日本のチマキと中国のチマキの違い
- チマキは毒蛇?
- なぜ端午の節句に食べる?
- なんでチマキって言うの?
- 西日本はチマキが主流
- 童謡「背くらべ」
- ちまきの巻き方 動画
今日はチマキについて探ってみました。
1.ちまきとは?
チマキとはもともと中国から行事とともに伝わってきた食べものです。
もち米やうるち米などで作った餅を笹などの葉で巻きます。
三角や細長く巻いたあと、葉っぱごと蒸したり、茹たりして加熱し、葉を剥いて食べる料理です。
2.日本のチマキと中国のチマキ
日本のちまきと中国のチマキの違いです。↓
お餅を包んだものが一般的。
甘くしたり、お餅そのままの場合もあります。
細長いタイプのものが何本か、
くくられて売られています。
冷蔵庫がない時代、
保存食として作られていました。
中国のチマキ
もち米にタケノコやお肉などの
具材を一緒にいれて
あまからく味付けされたもの。
米粒の原形も残っています。
3. なぜ端午の節句(こどもの日)にチマキを食べる?
昔、中国の詩人 屈原(=くつげん)が5月5日に亡くなったことを偲び、ちまきをお供えするようになったことから5月5日の端午の節句にチマキを食べる風習ができました。
また、5月は『毒月』と呼ばれています。
急に暑くなる5月は病気にかかったり、亡くなる人も多かったようです。
そのため、健康祈願のために、肉入りのチマキを食べたり、厄除けや毒除けのため菖蒲やヨモギの葉を玄関先に吊るしたりしました。
4. チマキは毒蛇?
またチマキは毒蛇に例えられ、食べれば免疫がつき、悪い病気や災難を取り除くことができる。と考えられていました説もあります。
子供の健やかな成長を願い、縁起をかついで食べるようになりました。
た、たしかに細長い形がヘビに見えてきました。(ーー;)
でも中身はおいしいお餅ですからご安心を!
4.なんでチマキって言うの?
現在のチマキは笹の葉っぱで包んでいますが
昔は「チガヤ」(=茅)という植物の葉っぱを使っていたので
”ちまき” と呼ばれるようになりました。
茅の葉↓
神奈川県にある
茅ヶ崎(ちがさき)
山梨県にある
茅野(ちの)のチガヤです。
チガヤが沢山、生えていたのでしょうか。
6. 西日本はチマキが主流!
昔は柏餅は西日本では手に入りませんでした。
柏(かしわ)の葉がもともと西日本には自生していなかったためです。
西日本の人は
端午の節句 といえば…
「チマキでしょ!」というかは知りませんが
端午の節句=ちまき という認識だそうです。
今となっては柏餅はデパートやスーパー、和菓子屋さん等、日本全国どこでも売られているので、西だろう東だろうがあまり関係ないと思います。
ちなみに私のうちは東日本。
こどもの日には、かしわ餅が定番です。
西日本の皆さん
いかがですか??
童謡『せいくらべ』
童謡『背比べ』でもチマキが登場します。
私のこどもの頃から大好きな曲。
中山晋平(なかやま しんぺい)作曲
海野 厚(うんの あつし)作詞
1923年(大正12年)発売
「柱の傷はおととしの~」で唄い出し
「ちまき食べ食べにいさんが~」とチマキが登場します。
こどもの頃、この曲の入ったレコードを聞きながら「チマキってなに?」と母に聞いたのを覚えています。
ちまきのキレイな巻き方
きれいに巻かれたチマキは模様が繊細ですよね。
なんてったって毒蛇に見たてるくらいなんですから!
チマキ京都の老舗和菓子店とらやさんによると、「ちまきを上手に巻くのには6~7年の訓練が必要」なんだそうですよ!
下の動画はちまき寿司として巻いています。
上手ですね~
まとめ
チマキの由来とても興味深かったですね。
行事に食べられる食べ物はやっぱり深い意味が色々込められていますね。
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