金縛り(かなしばり)
日本人の4割が体験するといわれています。
夜中・・・ふと目を覚ますと
「あれ!体が動かない・・!」
なんて経験のある方も多いはず。
「金縛り」は医学的には
睡眠麻痺(すいみんまひ)と呼ばれる状態です。
一種の睡眠障害であるということが
科学的に証明されています。
金縛りはおばけや魔物のシワザではないんですよ!
でも金縛りの原因の中には
コワい病気が隠れている場合も
あるので注意が必要です。
金縛りにならないポイントを身につけて、眠りの質を改善させましょう!
目次
金縛りとはいったい何?
~金縛りいかにもオカルトな名前の由来は仏教用語!~
金縛りは世界中で昔から魔物や霊の仕業と考えられてきました。
日本語の「金縛り」という名前の由来は、実は仏教用語の金縛法(きんばくほう・かなしばりほう)から来ています。
不動明王が敵の動きをとめるためにかける秘法 “金縛法”がまさに私たちが夜に体験する「身動きの取れない金縛法の状態」と似ているため「金縛りと」名前が付きました。
←不動明王
では金縛りの現象とは
どんな症状なのでしょうか?
金縛りの症状(現象)
金縛りの症状(現象)の代表的な例は
以下のようになっています。
- 深夜に意識はあるのに突然手足が動かなくなる
- 声を出すことができない
- 目を閉じることができない
- 息をすることができない
- 誰かが乗っているような重みを感じる
- 耳鳴りがする
- 霊や人をみる
(実はこれは夢です。下記で詳しく)
なぜ金縛りは起きるの?
科学的メカニズム
金縛りが起こる原因は、睡眠のリズムが大きく関係しています。
人の睡眠には2つのリズムがあります。
「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」
【ノンレム睡眠とは】
脳は寝ていて体が起きている状態=深い眠り
【レム睡眠とは】
脳は起きていて体が寝ている状態=浅い眠り
通常、人は
ノンレム睡眠⇒レム睡眠
という順序で眠りに入りますが
リズムが崩れてこの順番が逆になってしまう場合があります。
レム睡眠から眠りに入ってしまうと脳は起きていて意識もあるのに、体を思うように動かす事ができない。と言った、いわゆる金縛り(=睡眠麻痺)の現象が起きてしまいます。
そして夢を見るのはレム睡眠中。
リアルに目が覚めたと感じたり誰かを見たというのは
眠る直前の残像または夢なのです。
<出典>誠 Biz.ID
金縛りの原因
1.仰向けで寝る
仰向けは睡眠バランスが崩れやすく金縛りを起こしてしまう寝かたです。
仰向けで寝ると体がゆるみ、レム睡眠に入りやすいのです。
人は通常ノンレム睡眠から入眠するので、逆のレム睡眠から入眠してしまうと睡眠バランスが崩れてしまいます。
2.睡眠不足
寝不足は睡眠のリズムが崩れ金縛りになる原因です。
夜間の仕事の合間に仮眠中や徹夜をしている方は金縛りが起きやすいです。
逆に10時間以上の寝すぎや、日中の昼寝も、睡眠のリズムが崩れ金縛りになる原因とも考えられています。
3.心のストレスと体の疲れ
ストレスと疲れは睡眠のリズムを崩す大きな原因。
疲れやストレスがたまると、当然寝不足などの原因になり、睡眠のリズムを崩しやすくなります。
また有酸素運動をする方は
金縛りの発生率が高くなります。
4.興奮しすぎたとき
脳が興奮したままの状態で眠ってしまうと睡眠のバランスが崩れ、金縛りになりやすいです。
旅行などでは金縛りの発生率が高くなる傾向があります。
脳の興奮と、旅先での体の疲れ、さらに時差ボケを解消しようとし、睡眠バランスが崩れます。
5.寝具
枕が高すぎる(低すぎる)場合。掛け布団が重すぎる場合。いづれも金縛りの原因に。
6.胸に手や猫が乗っている
一緒に寝ている子供の腕が乗っかっていたり、飼いネコが胸の上で丸まっていたりすると睡眠バランスが崩れる原因に。
金縛りの対処法
金縛りになった場合の治し方、解き方は
- 指など体のどこか動かせる部分があれば、ゆっくりと動かす
- 目をキョロキョロ動かすのも有効です
- 腹式呼吸でゆっくり呼吸する
- どこも動かない場合は怖がらず、「これは夢なんだ。」と冷静にもう一度寝に戻る
無理に起きようとするとかなりの体力を消耗してしまいますので注意が必要です。
金縛り8つの予防・対策・改善方法
金縛りの予防・改善として出来る対策方法は、下記が有効ですので、ぜひためして見てください。
1.横向き寝で快眠復活!
仰向け寝は金縛りを誘発してしまうので横向き寝で寝るようにしましょう。「抱き枕」などを利用すると寝やすいですよ。
2.ゆったりしたパジャマで寝る
しめ付けるようなモノはNG。ゆったり大きめで寝ましょう。
3.枕を見直す
枕が高すぎたり低すぎたりしていないかチェックしましょう。身体に合わない枕は不調を引き起こし睡眠バランスを崩します。身体に合う枕は安眠への近道!
4.寝る前に怪談話やメールは避ける
就寝前は脳が興奮状態にならないようにしましょう。
5.睡眠時間を『90分周期』で考えて寝る
ノンレム&レム睡眠のワンサイクルは約90分(1時間半)です。起床時間を計算して目覚ましをセットしましょう。
6.リラックスできる音楽をかける
脳が休まるようなリラックスできる音楽も有効です。
7.マグネシウム サプリメントで安眠
マグネシウム、セロトニン、メラトニンなど不眠に効くサプリメントも上手に活用しましょう。不眠や睡眠障害をサポートしてくれます。
その際、非遺伝子組み換えや天然成分で出来たサプリを選べば安心です。
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私のおすすめを紹介しておきます。グリシン酸マグネシウムで吸収の良いキレートタイプです。
8.規則正しい生活で睡眠バランスを健全に保つ
質の良い睡眠リズムは、質の良い生活リズムから!夜更かしなどを見直して安眠を手に入れましょう。
その金縛り、
ナルコレプシーという病気かも!
先述の原因の以外に、病気が隠れている場合の「金縛り」もありますのでご参考ください。
ナルコレプシー
日中、授業中や仕事中にもかかわらず、強い眠気の発作症状がでる脳疾患。(睡眠障害)
脳内のオレキシンという物質が減少し、底をつくと起こる症状。
脳が悲鳴をあげている“危険な金縛りの原因になります。
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まとめ
金縛りのメカニズムがわかれば予防や対策ができます。
金縛りの主な原因は睡眠不足による睡眠バランスの崩れ。
ストレスや体調不良を気づかって出来るだけリラックスしてお休みください。
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